先日,一級建築士試験の2次試験(設計製図)が終了しました.
今年度は昨年11月に施行された改正建築士法により,新しい試験制度で行われました.
1次試験(学科),2次試験を通して感じたことは,構造計算偽装事件以降続いていた難問化によりふるいに掛けるのではなく,建築士として備えておくべき知識を幅広く確実に身に付けているかということが求められているということでした.1次試験の合格基準ラインは正解率78%と,従来の68%程度より大幅に高くなっていました. また,2次試験も受験者の図面完成率が高く,いかに減点の少ない確実な図面を描けるかということが勝負の分かれ道となっているようでした.ここ3年間の傾向を振り返ると,試験制度として正常化したと思うと同時に,また違った厳しさが待ち受けているように思いました. (D.H)