THEME

SUPER TOILET “公衆トイレの提案から都市の提案に向けて”

 

 

ブックレット巻頭文

近畿大学工学部 教 授 沢 登 宜 久

 


 

10人の広島在住建築家で新しい公衆トイレの提案を通して,広島という都市に新たな展開の可能性を探った.
会場は全員に与えられたスペースに各自が共通テーマを解釈し 平面と立体によるインスタレーションとして表現した.

 

【参加建築家】
有馬秀宣・岩本秀三・遠藤吉生・小川晋一・北野俊二
佐々木圭司・下田卓夫・西宮善幸・宮森洋一郎・渡辺武彦

 


 

建築家 岩本秀三

文:展覧会ブックレット・岩本ページより

 

心を解く瞬間の場として

多様な情報が一瞬にして世界を飛び交い時間という概念が崩壊しつつあるようにも思える現在,日常の活動を通して殆ど否応なく精神的・肉体的あつれきを無意識のうちに体内へ蓄積している.その様に蓄積したものを解き放つ場として私はこのSUPER TOILETを位置づけた.
計画は,絶対的な質量をもつコンクリート塊あるいは岩塊に身をゆだねることが出来る窪みを刳り抜いた2種類のプロトタイプを用意し,それぞれ,場所により連続・不連続として点在させた.人はこの窪みの中の傾斜面に寄りかかるとき無意識にその質量を感じとる.同時に敷地にしつらえた水琴窟の音をかすかに耳にすにする. (岩本 秀三)

 


 

CG&MODEL

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

連続 ・不連続